鼻うがいで蓄膿症は治る?効果・方法・注意点について解説
蓄膿症(副鼻腔炎)は、鼻づまりや粘り気のある鼻水、頭の重さなどが続き、日常生活にも影響を与えることがある病気です。
この症状の改善策として、「鼻うがいをしたら治った」という声を耳にしたことのある方も少なくないでしょう。
鼻うがいは鼻の中の汚れや異物を洗い流し、炎症の悪循環を断つサポートになるセルフケア方法です。
この記事では、鼻うがいが蓄膿症の症状を和らげる理由について詳しく解説します。
鼻うがいの正しい手順や注意点などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
蓄膿症・副鼻腔炎とは?症状や原因

蓄膿症・副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔という空洞で炎症が起こり、膿や粘り気のある鼻水が溜まる病気です。
鼻づまりやにおいが分かりにくくなるなど、日常生活に影響が出やすいのが特徴です。
副鼻腔は、額・頬の奥・鼻のさらに奥・目の内側に4つの空洞があり、鼻腔と細い通路でつながっています。
この通路が炎症で塞がれると、空洞の中に分泌物が溜まりやすくなり、膿が残ったままの状態になります。
こうした状態が続くことで、鼻づまりや顔の奥の痛み、喉に鼻水が落ちる後鼻漏、においを感じにくいなど、さまざまな症状が現れるのです。
副鼻腔炎には、短期間で症状が出る『急性』と、12週間以上症状が続く『慢性』の2つに分けられます。
| 急性副鼻腔炎 | 慢性副鼻腔炎 | |
|---|---|---|
| 症状の期間 | 3か月以上 | |
| 症状 | 膿性・頬部痛・発熱といった急性炎症症状、鼻閉、鼻漏、後鼻漏など | 鼻閉、鼻漏、後鼻漏、頭痛、頭重感など |
| 主な原因 | ウイルスや細菌 | 急性副鼻腔炎を繰り返すことで膿の排出が悪くなり、さらに炎症が悪化するという悪循環 |
急性の場合は風邪や細菌などがきっかけになることが多く、早めに治療を始めると改善しやすいです。
一方で、慢性の副鼻腔炎は炎症が長く続き、膿が排出されにくい状態が続くため、症状が繰り返されることがあります。
慢性の場合はウイルスや細菌自体ではなく、膿によって炎症が起こります。
そのため症状を悪化させないためには、鼻腔内に溜まる膿を洗い流すことが大切です。
蓄膿症・副鼻腔炎には鼻うがいが効果的

蓄膿症・副鼻腔炎には、鼻うがいが効果的です。
鼻うがいは、生理食塩水などの洗浄液を鼻の中に流し込み、奥に残った汚れや細菌を洗い流すセルフケア方法です。
鼻をかんだだけでは取り切れない粘り気の強い鼻水や、花粉・ハウスダストなどのアレルゲンをやさしく取り除けます。
特に副鼻腔炎では、炎症によって粘りのある鼻水が出やすくなり、これがさらに通りを悪くして症状を長引かせてしまいます。
鼻うがいを行うことで、鼻の奥に残った汚れや異物をスムーズに排出でき、鼻の中を清潔に保ちやすくなるのです。
副鼻腔炎で出るドロッとした鼻水には、細菌やウイルスと戦った細胞の残骸が多く含まれています。
こうしたものを長く留めておくと炎症が続きやすくなるため、鼻うがいによって早めに洗い流すことが大切です。
鼻うがいに期待できる主な効果

鼻うがいは以下のような効果が期待できるセルフケア方法です。
- 鼻腔内の異物を洗い流す
- 鼻の不快感の軽減
- 風邪やウイルスの感染予防
- アレルギー対策
- 副鼻腔内で起こる炎症の予防・症状緩和
ここでは上記5つの効果についてそれぞれ解説します。
鼻腔内の異物を洗い流す
鼻うがいをすることで、鼻腔内の異物を洗い流すことが可能です。
鼻の中には細かい毛があり、ホコリや花粉などの異物をとらえる仕組みがあります。
しかし鼻の中に汚れや異物が多く残ると、本来の機能がうまく働かなくなり、鼻づまりやムズムズ感が強くなります。
鼻うがいでは、生理食塩水を流すことで、鼻の奥にこびりついた汚れをまとめて洗い流せるのです。
鼻をかんでも出にくい粘り気のある鼻水までしっかり流れるため、呼吸しやすい状態を保ちやすくなります。
鼻の不快感の軽減
鼻うがいをすることで、鼻の不快感を軽減できます。
鼻の不快感が続くと、集中力が下がったり眠りにくくなったりと、日常生活にも影響が出ることがあります。
鼻うがいは、洗浄液が鼻の奥まで届くため、ネバネバした鼻水や汚れをやさしく取り除くことが可能です。
鼻を頻繁にかむ必要も減り、粘膜への負担も減らせます。
風邪やウイルスの感染予防
鼻うがいは、風邪やウイルスの感染予防も期待されています。
鼻は呼吸器系の入り口であり、ウイルスや細菌が最初に触れる場所でもあるため、鼻の中に病原体が付着したままになると、風邪や感染症につながることがあります。
鼻うがいによって鼻に付いた細菌やウイルスを物理的に洗い流すことで、感染リスクを減らすことが期待できます。
季節の変わり目や人混みが多い環境で過ごした後は、特に役立つケアといえるでしょう。
アレルギー対策
花粉やハウスダストなどのアレルゲンは、鼻の中に付着してアレルギー反応を起こします。
鼻うがいはアレルゲンを直接洗い流せるため、症状が出にくい状態を作ることが可能です。
特に花粉の季節は、外出後に鼻うがいをすることで、鼻の中に残った花粉を素早く排出できます。
薬だけに頼らずにできる対策としても取り入れやすい方法です。
副鼻腔内で起こる炎症の予防・症状緩和
副鼻腔炎は、鼻の奥にある空洞に膿や分泌物が溜まり、炎症が続くことで起こります。
鼻うがいをすると、鼻腔内の汚れや粘り気のある鼻水を洗い流せるため、炎症の悪循環を断ちやすくなります。
膿の元となる細菌や残りやすい分泌物を減らすことで、症状の軽減を目指すことが可能です。
鼻づまりや後鼻漏がある場合にも、役立つセルフケア方法といえます。
鼻うがいの方法

鼻うがいは正しい手順に沿って行うことが大切です。
ここでは鼻うがいを行うために用意するものと具体的な手順について解説します。
鼻うがい器を用意する
鼻うがいを始めるには、まず洗浄液を鼻に流し込むための器具を用意する必要があります。
市販の鼻うがい器には、ボトルを押して液を流し込むタイプや、注ぎ口を片鼻に当てて自然に流すタイプなどいくつかの種類があります。
手動で行うのが不安な場合は、電動の鼻うがい器を使用するのもおすすめです。
いずれもドラッグストアや通販サイトなどで簡単に入手できます。
洗浄液を用意する
鼻うがいでは、水ではなく、専用の洗浄液または生理食塩水を使用します。
自分で用意する場合は、体の浸透圧に近い濃度(約0.9%)の食塩水にすることが大切です。
生理食塩水を手作りする場合は、以下の手順を参考にしてください。
- 沸騰させたお湯500mlを用意する
- 37~40℃程度まで冷ます
- 塩4.5gをお湯に溶かして混ぜる
残った液は雑菌が増えやすいため、すぐに使い切り、余りは捨ててください。
また、洗浄液は冷たすぎても熱すぎても刺激になることがあります。
人肌程度の温度で使うと、鼻の粘膜に負担がかかりにくく、快適に鼻うがいができるでしょう。
鼻うがいの手順
鼻うがいは以下の手順で行いましょう。
- 前屈みの姿勢で顔を少しだけ下に向ける
- 口を軽く開け、「えー」と声を出しながらノズルを軽く鼻の穴に当てる
- 洗浄液をゆっくり注入する
- 洗浄液を反対側の鼻の穴または口から出す
- 鼻うがい後、片方ずつやさしく鼻をかむ
上記の手順に沿って、両鼻を1回ずつ、必要に応じて2回ほど繰り返します。
鼻うがい後は鼻をかむ必要がありますが、強くかむと粘膜を痛めたり、耳に圧がかかったりすることがあるため注意しましょう。
最後に器具を洗ってよく乾かし、清潔な状態で保管すれば完了です。
鼻うがいを行うときの注意点

鼻うがいは正しく行えば蓄膿症・副鼻腔炎対策になりますが、誤った方法で行うと耳や鼻の粘膜に負担がかかることがあります。
鼻うがいを行うときの注意点は以下の通りです。
- 必ず生理食塩水を使用する
- 勢いよく押し出さない
- 大きく上を向いてやらない
- 唾液や洗浄液を飲み込まない
- 1日2~3回程度までにする
- 症状が良くならない場合は医療機関を受診する
ここでは上記の注意点についてそれぞれ解説します。
必ず生理食塩水を使用する
鼻うがいでは、必ず生理食塩水を使うことが大切です。
真水のまま鼻に入れるとツーンと強い刺激があり、粘膜を傷つける恐れがあります。
生理食塩水は体液に近い濃度のため刺激が少なく、痛みもほとんどありません。
自宅で作る場合は、塩の量や水温に注意しましょう。
勢いよく押し出さない
洗浄液を強い勢いで押し出すと、耳へ水が流れ込んだり、鼻の粘膜を傷つけたりすることがあります。
耳は鼻とつながっているため、無理に圧をかけると、中耳炎を起こす可能性があるため注意しましょう。
初めて行うときは弱い力から始めて、自分が心地よいと感じる圧に徐々に調整していくと安心です。
また、ノズルを鼻に強く押し付ける必要はありません。
軽く当てて、洗浄液が自然に流れるようにして行うのがポイントです。
大きく上を向いてやらない
鼻うがいは前かがみの姿勢で行いましょう。
大きく上を向いてしまうと、洗浄液が耳の方へ流れ込みやすくなり、中耳炎につながる可能性があります。
前かがみの姿勢になって首を左右に傾けると、洗浄液が自然に反対側の鼻の穴または口から出やすくなります。
唾液や洗浄液を飲み込まない
鼻うがい中に唾液や洗浄液を飲み込むと、耳につながる管に水が入り込んでしまい、中耳炎の原因になる恐れがあります。
口は軽く開けて「あー」や「えー」と発声することで、水が喉へ入りにくくなります。
鼻うがい後も鼻の奥に残った液が流れてくることがありますが、その際も口に入った分は飲み込まずに出すようにしましょう。
1日2~3回程度までにする
鼻うがいはやりすぎると、鼻の粘膜を守るための粘液まで洗い流してしまうことがあります。
粘膜のバリア機能が弱まると、かえって刺激を感じやすくなったり、症状が悪化してしまったりする可能性もあります。
日常的に行う場合は基本的には1日1〜2回、多くても3回程度にとどめ、必要以上に回数を増やさないようにしましょう。
症状が良くならない場合は医療機関を受診する
鼻うがいを続けても症状が改善しない場合や、強い痛み・耳の違和感が出る場合は、無理に続けず医療機関を受診しましょう。
副鼻腔炎が進行している場合や急性の炎症が強い場合には、鼻うがいが逆効果になることもあります。
また、中耳炎がある状態で鼻うがいをすると悪化することがあるため、その場合も控えた方が良いでしょう。
鼻うがい以外の蓄膿症のセルフケア方法

蓄膿症・副鼻腔炎の症状を少しでも楽にするためには、以下のようなセルフケア方法も効果的です。
- 鼻を温める
- 温かい飲み物を飲む
- マッサージやツボ押しをする
ここでは上記3つのセルフケア方法について解説します。
鼻を温める
鼻のまわりを温めると、血行が良くなり鼻の通りがスムーズになりやすくなります。
蒸しタオルを使う方法が手軽にできておすすめです。
タオルをお湯に浸して絞るか、水で濡らしたタオルを電子レンジで温めて使用しましょう。
温めたタオルを鼻の上からそっと当て、ゆっくり呼吸しながら蒸気を吸うようにすると、鼻の中がしっとりして粘り気のある鼻水が出やすくなることがあります。
刺激が少なく、リスクもほとんどないため、気軽に試せる方法を探している方はぜひ試してみてください。
温かい飲み物を飲む
鼻の通りを良くするには、温かい飲み物をゆっくり飲むのも効果的です。
体の内側から温まることで血行が良くなり、鼻の粘膜が乾燥しにくくなります。
また、湯気を吸い込むことで喉や鼻の奥が潤いやすくなり、鼻の通りが良くなるでしょう。
白湯やハーブティー、スープなど、刺激の少ない飲み物がおすすめです。
日中のリラックス時間や寝る前の習慣にぜひ取り入れてみてください。
マッサージやツボ押しをする
鼻まわりのマッサージやツボ押しは、血行を促し、鼻づまりを和らげる効果が期待できます。
蓄膿症・副鼻腔炎に効果的なツボは以下の2つです。
- 迎香:鼻の両側、鼻の付け根の小鼻の横にあるツボ
- 合谷:手の親指と人差し指の付け根の間にあるツボ
指の腹で軽く押し、円を描くようにゆっくり刺激すると、鼻の通りが良くなるとされています。
強く押しすぎず、心地よい力加減で行うことが大切です。
ハナオートDXで毎日の鼻うがいを快適に!

毎日鼻うがいをするなら、電動鼻用洗浄器の『ハナオートDX』がおすすめです。
安定した水流が出続ける電動式の鼻用洗浄器のため、鼻の奥まで洗浄液が行き届き、蓄膿症や副鼻腔炎の粘り気のある鼻水もしっかり排出できます。
水圧も弱・中・強の3段階あり、好みに合わせて調節可能です。
初めて鼻うがいをする方でも、安心して使用しやすい鼻用洗浄器ですので、毎日の鼻うがいを快適にしたい方は、ぜひこちらの商品を検討してみてください。
まとめ
鼻うがいは、鼻の奥に溜まった汚れや粘り気のある鼻水をやさしく洗い流し、蓄膿症のつらい症状を軽くする手助けになるセルフケア方法です。
正しい手順で行えば、刺激も少なく継続しやすい方法といえます。
これから鼻うがいを始めるなら、nicoja公式オンラインショップで販売中の『ハナオートDX』がおすすめです。
初めて鼻うがいをする方でも使いやすい電動鼻用洗浄器となっているため、ぜひお試しください。
記事監修者
日光精器株式会社開発部執行役員 上村 明
低周波治療器や鼻うがい器の実践的な情報を選りすぐり掲載しました。具体的な使い方やメリットをわかりやすく紹介しています。
少しでもお悩みを解決するためのご参考になりますと幸いです。
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