子供の喘息に使う吸入器とは?選び方のポイントや注意点について解説

子供の喘息に使う吸入器とは?選び方のポイントや注意点について解説

子供の喘息には、『吸入器(ネブライザー)』が使われることがあります。

吸入器は薬を気管支まで届けられる機器で、辛い症状を和らげる効果が期待できます。

吸入器を安全に使用するためには、選び方や注意点を理解しておくことが重要です。

この記事では、子供の喘息の治療に使われる吸入器の特徴について詳しく解説します。

吸入器の選び方や注意点などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

子供の喘息の治療に使われる吸入器(ネブライザー)とは

子供の喘息の治療に使われる吸入器(ネブライザー)とは

喘息治療で使われる『吸入器(ネブライザー)』は薬液を細かい霧に変えて吸い込めるようにする製品で、乳幼児でも使える点が特徴です。

ここでは吸入器の特徴や小児喘息に効果的な理由について解説します。

吸入器の特徴

吸入器は薬を霧状にするため、強く吸い込む必要がなく、自然な呼吸だけで薬が気道に届きます。

通常の吸入方法が難しい乳幼児や、吸い込むリズムを合わせるのが苦手な場合でも使いやすい点が魅力です。

また、吸入する薬の量が調整しやすく、医師の指示に合わせて正確に使える点も大きな特徴です。

薬が霧状になることで、喉や気道が潤い、痰が切れやすくなります。

さらに吸入器は発作が起きたときの薬にも対応しており、急な症状が出た際の対処にも使えます。

機器の操作自体も難しくなく、使い方を一度覚えてしまえば自宅でもスムーズに扱えるでしょう。

最近では小型で収納しやすい家庭用吸入器も増えており、場所を取らずに管理できる点も大きなメリットです。

小児喘息に吸入器が効果的な理由

小児喘息に吸入器が効果的とされる大きな理由は、薬を直接気道へ届けられることです。

内服薬は全身に成分が回るため効果が出るまでに時間がかかりますが、吸入薬は患部にダイレクトに届くため、薬の量が少なくても症状を抑えやすいメリットがあります。

副作用が出にくい点も、小児喘息の治療で吸入器が選ばれる理由の一つです。

子供の喘息は、風邪や運動などのちょっとした刺激で発作が起きやすくなります。

そのため、日頃から炎症をコントロールする『長期管理』が欠かせません。

吸入器はこの長期管理にも使われ、薬を定期的に気道に届けることで、発作の起こりにくい状態を保つことができます。

また、発作が起きたときにも効果を発揮します。

呼吸を楽にするための即効性のある薬剤も使用可能なため、咳や息苦しさが強くなる前に落ち着かせやすくなるのです。

自宅に吸入器があれば、受診前の初期対応にも使えるため、症状の悪化を防ぎやすくなります。

こうした点から、吸入器は小児喘息の治療に効果的な機器といえるでしょう。

吸入器の種類

吸入器の種類

吸入器の種類は主に以下の3つです。

  • ジェット式
  • メッシュ式
  • 超音波式

それぞれ霧の作り方・音の大きさ・使える薬の種類・使いやすさなどが異なります。

ここでは上記3種類のそれぞれの特徴について解説します。

ジェット式

ジェット式吸入器は、圧縮した空気を使って薬液を細かい霧に変えるタイプです。

仕組みがシンプルで壊れにくく、吸入器の中でもスタンダードな位置づけといえます。

主なメリットは、ほとんどの吸入薬が使えることです。

吸入ステロイド薬や抗アレルギー薬、発作時に使う薬など、多くの薬に対応できるため、治療の幅が広い特徴があります。

また、構造が単純なためお手入れがしやすく、日常的に使う方にとって負担が少ないのもメリットです。

一方で、動作音が大きいというデメリットがあります。コンプレッサーで空気をつくり出すため、作動中は振動音が続きます。

夜間の使用や、周囲の生活音が気になる環境では使いづらい場合があるでしょう。

サイズもやや大きめで、電源が必要なため持ち運びには不向きです。

自宅に据え置いて使用する場合や、幅広い薬を使いたい場合に向いている吸入器といえます。

メッシュ式

メッシュ式吸入器は、細かな穴が空いたメッシュを通して吸入薬を霧状にするタイプです。

動作音がとても静かで、日中だけでなく夜間でも使いやすい特徴があります。

サイズが小さく軽量な商品が多く、持ち運びやすいことから外出先で使いたいときにも便利です。

また、本体を傾けたままでも吸入できるため、子供が寝ている姿勢でも使いやすいメリットもあります。

ただし、メッシュに薬剤が詰まりやすいことがあるため、こまめな洗浄や乾燥が必要になります。

清潔な状態を保つためには、取扱説明書に沿って丁寧にお手入れしなくてはいけません。

また、ジェット式に比べると使用できる薬に制限があるため、医師に確認が必要です。

静かで扱いやすく、コンパクトな吸入器を探している家庭には適していますが、毎日使う場合はお手入れの時間・手間も考えて選ぶと良いでしょう。

超音波式

超音波式吸入器は、超音波の振動によって吸入薬を細かい霧に変えるタイプです。

パワーが強く、一度にしっかり霧を発生させられるため、長時間の吸入が必要な場合にも向いています。

一方で、大型の製品が多く、持ち運びには不向きです。

自宅に置いて使うことを前提にした設計のため、外出先で利用したい方には向いていません。

また、超音波式はメッシュ式と同様に使用できる薬が限られるため、薬の種類によっては対応できない場合があります。

お手入れが他のタイプより複雑で、管理には少し手間がかかる点も考慮が必要でしょう。

それでも家庭でしっかりと吸入したい場合や、長時間の吸入が必要なケースでは頼りになる吸入器といえます。

子供の喘息に使う吸入器の選び方

子供の喘息に使う吸入器の選び方

子供の喘息治療で吸入器を選ぶときは、「家でどの程度使うのか」「外出先で使う必要があるのか」「どの薬を吸入するのか」などを意識して選ぶことが大切です。

具体的な選び方のポイントとしては、以下の5つが挙げられます。

  • 薬の種類で選ぶ
  • サイズや重さで選ぶ
  • 動作音で選ぶ
  • 吸入口のタイプで選ぶ
  • お手入れのしやすさで選ぶ

ここでは上記5つのポイントについてそれぞれ解説します。

薬の種類で選ぶ

吸入器を選ぶときにまず確認したいのが「どの薬が使えるのか」です。

吸入器の種類によって対応できる薬が異なるため、必ず確認しておきましょう。

ジェット式の吸入器は対応できる薬の種類が多く、吸入ステロイド薬、抗アレルギー薬、発作時の薬など、多くの処方薬を使用できます。

一方で、メッシュ式や超音波式の吸入器は、薬の種類によっては使えないものがあります。

家庭用の吸入器を購入する場合は、医師や薬剤師に『処方されている薬に合う吸入器の種類』を聞いておくと安心です。

薬との相性を把握しておかないと購入後に使えないリスクがあるため、必ず確認しておきましょう。

サイズや重さで選ぶ

吸入器はタイプによってサイズや重さが大きく異なります。

自宅だけで使う場合なら多少大きくても問題ありませんが、外出先や旅行先でも使いたい場合は軽くて扱いやすいものを選ぶ必要があります。

ジェット式や超音波式は据え置き型が多く、重さもありコンセントが必要なため、持ち運びには適していません。

一方のメッシュ式は非常に軽量でコンパクトなものが多く、手のひらに収まるサイズのものもあります。

乾電池やUSB充電で動くタイプもあるため、外出時にも便利です。

子供が発作を起こしやすい場合や、保育園・学校へ持ち運ぶ必要がある場合は、携帯しやすいメッシュ式が選ばれやすい傾向にあります。

また、家庭で使う場合でも大きな吸入器だと置き場所に困ることがあります。

収納スペースを考えつつ、どの程度の頻度で使うのかも考慮して選ぶと良いでしょう。

動作音で選ぶ

吸入器を選ぶときに意外と重要なのが動作音です。

子供が夜間に咳き込みやすい場合や、マンションで音が響きやすい環境に住んでいる場合は、できるだけ静かな吸入器を選ぶと良いでしょう。

ジェット式はパワーが強い反面、動作音が大きい傾向があり、静音設計のものでも振動音が気になることがあります。

逆に、メッシュ式は動作が非常に静かなため、夜間や早朝でも使いやすいのが特徴です。

子供が寝ている姿勢のまま吸入する場合でも、音で起こしてしまう心配が少なく、家族にも負担がかかりにくい点も大きなメリットです。

超音波式も比較的静かですが、本体が大きめなので置き場所によっては振動音が気になることがあります。

動作音は実際に使ってみないとわかりにくいため、購入前に口コミを確認したり、可能であればデモ機を試してみることをおすすめします。

吸入口のタイプで選ぶ

吸入器の吸入口には『マスクタイプ』『マウスピースタイプ』があります。

乳幼児の場合は、自然な呼吸で吸入できるマスクタイプが向いています。

鼻と口をまとめて覆うため、吸うタイミングを合わせる必要がなく、普段の呼吸のまま吸入できる点がメリットです。

じっとしていられない子供でも使いやすく、家庭での吸入に適しています。

一方で、マウスピースタイプはストローのような吸入口を口にくわえて使うため、ある程度大きくなった子供や吸入のコツを理解できる年齢に向いています。

子供の年齢や性格、吸入のしやすさに応じて選ぶことが大切です。

吸入が苦手な子供の場合は、まずマスクタイプから始めてみると良いでしょう。

お手入れのしやすさで選ぶ

吸入器は毎回の使用後に洗浄や乾燥が必要なため、お手入れのしやすさで選ぶことも大切です。

ジェット式は構造がシンプルで、パーツも少ないため比較的お手入れが簡単です。

一方で、メッシュ式は軽量で便利ですが、メッシュ部分に薬剤が残りやすく、詰まり防止のためにこまめな洗浄と乾燥が必要となります。

時間に余裕がない家庭では、お手入れに負担を感じる可能性があるでしょう。

超音波式はパーツが多く、分解して洗う必要があるため、手間がかかることがあります。

お手入れを怠ると吸入の効果が下がることがあるため、続けやすいお手入れ方法かどうかは非常に大切なポイントです。

無理なくお手入れを続けられる吸入器を選びましょう。

子供の喘息に吸入器を使用するときの注意点

子供の喘息に吸入器を使用するときの注意点

子供の喘息に吸入器を使用するときは、以下の点に注意が必要です。

  • 常に清潔な状態で使用する
  • 落ち着いた環境で使用する
  • 子供が吸入中は目を離さない
  • 医師の指示を守って使用する
  • 吸入後のケアも忘れずに行う

ここでは上記5つの注意点についてそれぞれ解説します。

常に清潔な状態で使用する

吸入器は吸入薬を霧状にして吸い込むため、機器の中が汚れているとカビや雑菌が一緒に入り込む恐れがあります。

そのため、使用後は早めに洗浄し、常に清潔な状態を保つことが大切です。

パーツは必ず分解し、ぬるま湯で洗ってしっかり乾燥させましょう。

湿気が残ったまま保管すると雑菌が増えやすくなるため、完全に乾かすことが重要です。

週に1回程度は説明書に沿って消毒を行うと、より衛生的に使用できます。

落ち着いた環境で使用する

吸入器を使うときは、子供がリラックスできる環境を整えることが大切です。

周囲が騒がしいと不安を感じやすく、落ち着いて吸入できないことがあります。

テレビやスマホの音を消す、明るさを調整するなど、静かでゆったりした雰囲気を作ってあげましょう。

初めて吸入する子供の場合は、機械の音やマスクに怖さを感じることもあります。

そのため、いきなり薬を吸わせず、まずは吸入口だけを触らせてみたり、遊び感覚で慣れさせたりするのも効果的です。

吸入を「怖いもの」と感じなくなると、スムーズに治療を続けられるようになります。

子供が吸入中は目を離さない

子供が吸入している間は、必ず近くで様子を見守りましょう。

吸入中に体調が急に悪くなったり、マスクがずれて十分に吸入できていなかったりすることがあるため、目を離さないことが大切です。

顔色が悪くなったり、呼吸が苦しそうに見えたりした場合は、すぐに吸入を中止し、必要であれば医療機関に相談してください。

医師の指示を守って使用する

吸入器は、必ず医師の指示を守って使用することが大切です。

吸入回数を自己判断で増やしたり、間隔を勝手に短くしたりすると、副作用のリスクが高まる恐れがあります。

医師の治療方針に沿って使用する必要があるため、疑問点があれば必ず相談しましょう。

また、メッシュ式や超音波式などの吸入器は、使用できる薬が限られています。

処方された薬に合わない吸入器を使うと、十分な治療効果が得られない可能性があるため、吸入器の種類や使用方法は必ず医師の説明に従ってください。

吸入後のケアも忘れずに行う

吸入後のケアを忘れずに行うことも大切です。

特に吸入ステロイド薬を使ったあとは、口の中に薬が残らないよう、忘れずにうがいをしましょう。

ステロイド薬が口の中に残ると、口腔内の免疫が一時的に弱まり、口腔カンジダなどのトラブルが起きることがあります。

小さな子供でうがいが難しい場合は、水を飲ませるだけでもある程度の効果が期待できます。

まとめ

子供の喘息に吸入器を使うときは、種類ごとの特徴を理解し、薬の適合性や使いやすさをしっかり確認しましょう。

安全に治療を続けるためには、子供のそばで様子を見守り、医師の指示を必ず守って使用することが大切です。

吸入後のうがいなどのケアも忘れず行うことで、より効果的に治療を進められます。

この製品は、鼻腔と咽喉の加湿、洗浄により不快感の改善を目的としています。

コンパクトなので持ち運びにも便利で、部品が少なくお手入れも簡単です。

喉の乾燥からくる不快感を和らげる効果が期待できるため、お悩みの方はぜひ検討してみてください。

記事監修者

日光精器株式会社 開発部執行役員 上村 明

日光精器株式会社
開発部執行役員 上村 明

低周波治療器や鼻うがい器の実践的な情報を選りすぐり掲載しました。具体的な使い方やメリットをわかりやすく紹介しています。
少しでもお悩みを解決するためのご参考になりますと幸いです。

関連記事