【低周波治療器とは?】肩こりや腰痛に効果が無いと言われる理由も解説

低周波治療器は、自宅で手軽に肩こりや腰痛を緩和してくれる機器として、非常に人気なデバイスです。
しかし「低周波治療器は効果が無い」という口コミを、目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
今回は低周波治療器の仕組みや具体的な効果、効果が無いと言われる理由、そして効果を高めるための使い方について解説します。
最後にはおすすめの商品についても記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
低周波治療器とは
低周波治療器とは、肌に触れた電極から低い周波の電流を流し、電流に反応する神経や筋肉の性質を利用して、筋肉の疲労回復や痛みの緩和を行うための医療機器です。
整骨院やリハビリ施設などで多く取り入れられていますが、自宅で使用できる製品もあり、肩こりや腰痛を緩和するデバイスとして広く親しまれています。
低周波治療器の仕組み
低周波の電流が流れると周辺の筋肉は収縮し、電流が止まると弛緩します。この筋肉が弛緩した際に老廃物を含む血液が送り出され、これを繰り返すことで血行が促進されるという仕組みです。
肩こりや腰痛に対する低周波治療器の効果
肩こりや腰痛は周辺の筋肉が緊張し、血流が悪くなることによって引き起こされます。肩こりや腰痛に対して低周波治療器を使用することで得られる効果には、以下のようなものがあります。
- 血行の促進
- 痛みの緩和
- 筋肉の緊張の緩和
- 可動域の拡張
それぞれ詳しく解説します。
血行の促進
低周波治療器は、電気刺激によって筋肉のポンプ作用を起こし、血流を促進させる効果があります。血行が促進されることで、酸素や栄養素が体内に行きわたりやすくなる、疲労回復が早まる、血流が滞ることで引き起こされる「凝り・痛み」を改善するなどといったメリットがあります。
痛みを緩和
低周波は血行の促進以外にも、「ゲートコントロール理論」の観点から、鎮痛作用があると言われています。
ゲートコントロール理論とは、痛みがある部分の周辺に軽い圧刺激を与えることで、痛みの伝達を遮断するというものです。人間の神経には、痛みを伝えるものと圧を伝えるものがあり、複数の刺激があった場合は圧の刺激を優先的に脳に伝達すると言われています。
この性質を利用し、痛みを感じない程度の低周波刺激を伝えることで、痛みを緩和する効果があります。
筋肉の緊張を緩和
筋肉に痛みが生じている場合、筋肉は硬く緊張している状態です。低周波治療器を用いて電気を流すことで、筋肉の収縮や弛緩を促進し、筋肉を柔らかくしてくれる効果があります。筋肉が柔らかくなることで、凝りや痛みの緩和にも繋がります。
可動域の拡張
コリや痛みの原因である老廃物の停滞を改善したり、筋肉の緊張を緩めたりすることで、肩や腰の可動域を広げることが出来るようになります。可動域が広がることで、日常生活での動作もスムーズに行えるようになるでしょう。
低周波治療器は効果が無いと言われる理由
低周波治療器は効果が無い、という口コミを見かけたことがある方もいるかもしれません。効果が無いと言われる理由には以下のようなものがあります。
- 筋肉の厚い部分には電流が届きにくい
- 低周波治療器は根本原因を取り除くものではない
それぞれ詳しく解説します。
筋肉の厚い部分には電流が届きにくい
JIS規格により、低周波治療器は1,000Hz以下と定められています。
(参照:日本工業規格JIS『低周波治療器』)
特に家庭用の低周波治療器の場合は、搭載できるHzは更に減少する傾向にあるため、電流が届くのは皮下1㎝程度です。
特に腰は人体でも筋肉の厚い部分であり、表面の筋肉から深部の筋肉までは、やせ型の女性でも6㎝、体格のしっかりとした男性などの場合は10㎝以上にもなります。このことから、腰の深部の筋肉に痛みが生じている場合、低周波が届かず、効果を感じにくくなっている可能性があります。
低周波治療器は根本原因を取り除くものではない
低周波治療器は肩こりや腰痛を根本から治すものではありません。あくまでも血行を促進させることで、疲労感や痛みに対して効果を発揮してくれるのが「低周波治療器」です。
つまり、肩こりや腰痛の根本原因を改善せずに、低周波治療器だけで痛みの解消を求めている場合は「低周波治療器は効果が無い」と感じるかもしれません。
肩こりや腰痛といった痛みの原因は人によって異なりますが、普段の姿勢や生活習慣といった中で、肩や腰に負担がかからないよう意識した上で、サポートとして低周波治療器を使用するようにしましょう。
肩こりや腰痛への効果を高める使い方
肩こりや腰痛に対して、低周波治療器を効果的に使うためには、以下のようなポイントがあります。
- 入浴後に使用する
- パッドの貼り方を意識する
- 痛みの根本原因の改善も行う
それぞれ詳しく解説します。
入浴後に使用する
通常、皮膚は電気に対する抵抗性を持っていますが、入浴後の皮膚ではその数値がグッと下がります。具体的には3,000〜5,000Ωといった抵抗値がありますが、入浴後のしっとりした肌では1/10以下まで下げることが出来ます。
電気抵抗値を下げることで、電流が筋肉に伝わりやすくなり、通常よりも低周波の効果を発揮することが期待されます。
ただし、濡れた肌への使用は大変危険ですので、水分はしっかりとふき取るよう注意してください。
パッドの貼り方を意識する
低周波治療器のパッドの貼付位置も非常に重要です。痛みがある周辺の筋肉を意識し、パッドを貼るようにしましょう。
肩の場合
肩こりを解消したい場合には、首から肩、背中にかけての大きな筋肉である僧帽筋(そうぼうきん)を意識して、パッドを貼ると効果的です。肩甲骨周りに凝りを感じている場合も、この僧帽筋を意識しながら左右対称に貼るようにしましょう。
腰の場合
腰痛の場合は、首から腰までの長い筋肉である脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)を意識しながら、ウエストに該当する辺りにパッドを貼るようにしましょう。その際、真ん中にある腰骨を両側で挟むようにすると効果的です。
痛みの原因の改善も行う
前述のように、低周波治療器は痛みを根本から解消してくれるものではないため、原因を取り除かなければ、症状は繰り返してしまいます。
具体的には、首の場合はストレートネックや猫背、長時間のパソコン作業などにより、首や肩の筋肉が緊張し、コリや痛みに繋がります。腰の場合は、姿勢の悪さや長時間の運転、重い荷物を持ち上げることが多いなどといった理由が多く挙げられます。
お仕事などの理由で完全に原因を無くすことが困難な場合も、姿勢を意識したり座席のクッション性を高めたりといった工夫をし、少しでも痛みの原因となっているものを改善しつつ、低周波治療器を併用することで、効果的に使うことができるでしょう。
低周波治療器なら「nicoja」のスマート低周波がおすすめ
nicojaは家電製品や医療機器などをはじめ、幅広い分野で大手メーカー製品の開発設計から完成品製造までOEM、ODM製品を提供してきた実績のある日光精器株式会社が手がけるブランドです。
nicojaの低周波治療器である「スマート低周波」がおすすめな理由は以下の通りです。
- 深部の筋肉まで届く「オリジナル周波」
- スマートフォンで操作が可能
- 4つのモードを搭載
- 15段階の強さ調整
- 持ち運びに便利なマカロンサイズ
それぞれ詳しく解説します。
深部まで届く「オリジナル周波」
今まで大型器でしか作れなかった技術を、小型器への搭載を実現したのがこちらの製品です。
深い部分の筋肉までしっかりほぐすことが出来るオリジナル周波を用いて、頑固な凝りもほぐしてくれます。一般的な小型低周波治療器で効果を感じにくかった、という方に大変おすすめです。
スマートフォンで操作が可能
専用のアプリをダウンロードすれば、スマートフォン上で操作が可能です。一般的には本体とは別にリモコンが付いているケースも多くありますが、こちらは本体だけを持っていけば良いので、外出時にも手軽に持っていくことができます。
4つのモードを搭載
肩や腰、足腕、入念といった4つのモードを搭載しており、部位や好みに合わせて使用することができます。アプリを使用すれば、全モードとも約15分で自動終了してくれるため、残りの分数を気にせず使えるので便利です。
15段階の強さ調整
15段階の強さ調節が可能なので、好みや凝りの症状によって強さを細かく変えることが出来ます。「ピリピリした感覚が苦手」「強い刺激が怖い」という方にも非常におすすめです。
持ち運びに便利なマカロンサイズ
本体は直径約44㎜のマカロンサイズなので場所も取らず、足が疲れやすい旅行などにも手軽に持って行くことが出来ます。専用ポーチも付いているので、入れ物を用意する必要や、カバンの中で絡まってしまうといった心配もありません。
筋肉疲労の解消なら「マイクロアクティヴ」もおすすめ
nicojaのコンディショニング機器である「マイクロアクティヴ」は、プロアスリートも使用している、筋肉のアフターケア製品です。
「マイクロカレント」と呼ばれる人工的な微弱電流を体に流すことで、損傷部位のケアをサポートしてくれるものであり、立命館大学との共同研究により開発されました。
マイクロアクティヴは低周波治療器とは異なり、あてれば充てる程に良いとされ、運動を行う方の電気治療にはピッタリです。
低周波治療器との違い
低周波治療器は血流を促し痛みやコリを緩和するのに対し、マイクロアクティヴは筋肉疲労の回復をサポートする製品です。また、低周波治療器は炎症が起きている部分には使用できませんが、マイクロアクティヴは怪我になる手前の急性的な痛みにも使用できる、という違いがあります。
低周波治療器の効果を理解して正しく使用しよう
低周波治療器は、低周波の電流を流すことで筋肉や神経に働きかけ、血流の促進や痛みの緩和、筋肉の緊張の緩和、それによる可動域の拡張によって、肩こりや腰痛に効果があるデバイスです。
ただし一般的な家庭用の低周波治療器では特に、層の厚い部分には電流が届きにくい点や、根本的な治療をするものではないことから、原因を解消しなければ痛みを繰り返す点が、「低周波治療器は効果が無い」と言われる理由になっています。
低周波治療器が持つ本来の役割について理解し、痛みの原因を取り除く工夫や効果的な使い方を意識して使用することで、低周波治療器の効果を最大限発揮することに繋がります。
「nicoja」では今回ご紹介した製品以外にも、さまざまな製品がありますので、ぜひ公式オンラインショップをご覧ください。
記事監修者

日光精器株式会社開発部執行役員 上村 明
低周波治療器や鼻うがい器の実践的な情報を選りすぐり掲載しました。具体的な使い方やメリットをわかりやすく紹介しています。
少しでもお悩みを解決するためのご参考になりますと幸いです。
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