鼻うがいで水が耳に入った場合の対処法とは?抜き方や対策についても解説

鼻うがいで水が耳に入った場合の対処法について知りたいと悩んでいませんか?
本記事では「鼻うがいで水が耳に入った場合の対処法」について紹介します。
他にも「鼻うがいで耳に水が入った際の抜き方」や「鼻うがいで耳に水が入らないための対策」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、鼻うがいで水が耳に入った場合の対処法について理解を深めてみてください。
鼻うがいで水が耳に入った場合の対処法
鼻うがいの際に耳に水が入ってしまったときは、適切に対処することが大切です。
しかし、耳の中に物を挿入して水を取り除こうとすると、耳の中を傷つけるリスクが高くなるので、避けるようにしましょう。
万が一、耳に水が入った後に不快感が残ったり、痛みがある場合は、早めに専門の医師に相談して適切な治療を受けることをおすすめします。
鼻うがいで耳に水が入った際の抜き方
鼻うがいをしている最中に耳に水が入ってしまった場合、頭を傾けて水が自然に流れ出るようにしましょう。
また、耳管を開くためにあくびや口を大きく開けるといった動作も有効です。
ほとんどの場合、耳に入った水は自然に抜けたり、上記の方法で解消できますが、次のような症状が現れた場合には、速やかに耳鼻科を受診することをおすすめします。
- 数日経過しても耳の詰まりや不快感が取れない場合
- 耳に痛みや圧迫感がある場合
- 耳鳴りが続く、または聴力が低下していると感じる場合
- 耳から分泌物が出る場合
これらの症状が見られる場合、耳の炎症や感染症などの可能性があるので、適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
鼻うがいで耳に水が入らないための対策
鼻うがいで耳に水が入らないための対策については、以下の5つが挙げられます。
- 正しい姿勢を取る
- 使用する洗浄液の圧力を調整する
- 口呼吸を心がける
- 片方ずつ丁寧におこなう
- 鼻うがい後のケアを徹底する
それぞれの対策について解説していきます。
正しい姿勢を取る
鼻うがいで耳に水が入らないための対策として鼻うがいを行う際の姿勢は重要です。
耳に水が入るのを避けるために、以下のような体勢を取るようにしましょう。
- 前かがみの姿勢を保つ
- 頭を片側に傾ける
鼻うがいを行うときには、体を前方に傾け、頭を少し下に向けることで、重力を利用して液体が自然に鼻から排出され、耳に液体が流れ込むリスクを減らすことができます。
また、鼻うがいをしている最中、片方の鼻孔に液体を入れる際は、反対側の耳が上になるように頭を軽く傾けることで、液体が耳管に入り込むのを防ぐことにつながります。
このように、適切な姿勢を保つことで、鼻うがいの際の不快感や耳への水の侵入を防ぐことができます。
使用する洗浄液の圧力を調整する
鼻うがいに使う器具によっては、液体が勢いよく鼻腔内に流れ込むことがあるので、使用する洗浄液の圧力を調整するようにしましょう。
特に強い圧力で液体を流し込むと、鼻腔から耳に通じる耳管へ水が逆流してしまう危険性があるので注意が必要です。
具体的には、ゆっくりとした低圧での使用が理想的です。
鼻うがいをする際は、圧力を抑えてゆっくりと液体を注ぎ、市販の鼻うがいボトルを使う場合は、強くボトルを押さないようにし、徐々に液体を流し込むようにしましょう。
また、機器によっては圧力の調整が難しいものもあるので、初めて鼻うがいをする方には、自然な重力を利用して液体を流し込むタイプや、正しく一定の水圧を出すことのできる電動式の鼻うがい器がおすすめです。
このように、適切な方法と器具の選択に気をつけることで、鼻うがいをより安全に行うことが可能です。
口呼吸を心がける
鼻うがいの際に口呼吸を心がけることで、耳に水が入るのを防ぐことにつながります。
鼻うがいをしている間は、必ず口で呼吸を行い、鼻から息を吸い込まないように注意することで、液体が耳の中に入りにくくなります。
このように、口呼吸を心がけることで、鼻の内部の圧力を下げ、耳管への水の流入を防ぐことが可能です。
片方ずつ丁寧におこなう
鼻うがいを実施する際には、両方の鼻腔に同時に液体を注ぐのではなく、片方ずつ丁寧に行うようにしましょう。
まず、一方の鼻腔に液体をゆっくりと入れ、反対側の鼻から自然に排出されるのを待ちましょう。
その後、もう片方の鼻腔に同じように液体を注ぐことで、耳への圧力を軽減し、水が耳に入るリスクを抑えることができます。
鼻うがい後のケアを徹底する
鼻うがいで耳に水が入らないための対策として、鼻うがい後に耳に水が入らないようにするためのケアすることも重要です。
鼻うがいが終わった後、鼻や耳に残っている水分をしっかりと取り除くことで、耳に水がたまるのを未然に防ぐことができます。
具体的には、鼻うがい後は、鼻を優しくかむようにしましょう。
しかし、強くかんでしまうと、鼻から耳管に水が逆流する恐れがあるので、無理のない力で鼻の中に残った水を排出することが重要です。
このようなケアを行うことで、耳に水が入ってしまうのを防ぐことにつながります。
鼻うがいの目的
鼻うがいの目的については、以下の4つが挙げられます。
- 感染予防
- 異物除去
- アレルギー対策
- 蓄膿症の予防
それぞれの目的について解説していきます。
感染予防
鼻うがいの目的として、感染予防が挙げられます。
鼻は呼吸器の最初の入口となる部分であり、細菌やウイルスが体内に侵入するためのルートになることがあります。
特定のウイルスや細菌が鼻腔に定着すると、上気道感染症のリスクが高くなるのも事実です。
鼻うがいをすることによって、病原体を物理的に除去することによって、感染する可能性を減少させる効果が期待できます。
異物除去
鼻うがいをすることで、鼻の中にある異物を除去することができます。
鼻腔の内側には小さな毛が存在し、外から侵入する異物を捕らえる働きをしています。
しかし、空気中の汚れや大量のほこりが蓄積すると、この防御機能が低下することがあります。
鼻うがいを行うことで、これらの余分な汚染物質を取り除き、鼻の健康を保つ助けにもなります。
アレルギー対策
鼻うがいをすることで、アレルギー対策が期待できます。
アレルギー反応は、身体が特定の物質に過剰に反応することで引き起こされます。
花粉やダニの糞などが鼻を通して体内に入り込むことが原因となることが多いですが、これらのアレルゲンを洗い流すことによって、アレルギーの発症やその症状が悪化するのを防ぐことができます。
蓄膿症の予防
鼻うがいは、鼻の中を直接洗い流すことができるので、蓄膿症の予防が期待できるといわれています。
副鼻腔炎は、蓄膿症とも称され、顔面や頭部の骨の内部に存在する副鼻腔という空洞で発生する炎症です。
風邪やアレルギー性鼻炎が引き金となり、副鼻腔内で細菌が感染することで、粘性の高い鼻水や鼻づまり、さらには頭痛などの症状が現れます。
鼻うがい自体では副鼻腔を直接洗浄することはできませんが、鼻腔内の異物や粘ついた鼻水を除去することで、予防や症状の軽減に効果があるとされてます。
鼻うがいのやり方
鼻うがいは、適切なやり方で行えば、最大限に効果を引き出すことができるメリットが挙げられます。
具体的な鼻うがいのやり方については、以下の通りです。
- 頭をやや前方に傾け、口を広く開けて「あー」と声を出しながら、ゆっくりと鼻の中に洗浄液を流す
- 注いだ洗浄液は、もう一方の鼻孔または同じ鼻孔から排出する
- 鼻を強くかむのは避け、優しく拭き取るようにして残った洗浄液を排出する
間違った鼻うがいのやり方をしてしまうと鼻を傷つけたり、別の健康問題を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。
鼻うがい液の作り方
鼻うがいに使う洗浄液は、市販されている生理食塩水を利用しても問題ありませんが、自宅でも簡単に作成することができます。
作り方は、まず500mlの水を沸騰させ、その後、37〜40℃程度まで冷まします。
次に、塩5g(小さじ1杯)を溶かせば完成です。
沸騰中に水分が蒸発してしまうため、最初に少し多めに水を用意しておくことをおすすめします。
また、鼻うがい液はその都度新しく作成し、使用後は必ず廃棄するようにしましょう。
水道水をそのまま使用しない
鼻うがいをする際に、水道水をそのまま使用することは避けてください。
日本国内の上水道は基準が高いため、水道水で鼻うがい液を作ること自体は問題ありません。
しかし、水道水をそのまま使用した場合には、体液との浸透圧の違いからツーンとした痛みを感じたり、鼻の粘膜を損傷したりする恐れがあります。
鼻うがいをする際は、水道水に適量の食塩や専用の洗浄剤を混ぜた「生理食塩水」を使用しましょう。
鼻うがいをする際の注意点
鼻うがいをする際の注意点については、以下の3つが挙げられます。
- やりすぎない
- 適切な濃度と温度にする
- 鼻うがいの最中は唾液や洗浄水を飲み込まない
それぞれの注意点について解説していきます。
やりすぎない
鼻の中を清潔に保つために頻繁に鼻うがいを行うと、かえって鼻の粘膜を傷つける可能性があるので、鼻うがいはやりすぎないようにしましょう。
やりすぎると逆効果になることもあるので、1日の回数は多くても3回程度にとどめるのが理想的です。
また、鼻や喉に急性の炎症がある場合には、鼻うがいが炎症を悪化させることがあるため注意が必要です。
万が一、鼻うがいで炎症が出てしまったら、まず耳鼻科の専門医に相談し、炎症の治療を優先するようにしましょう。
適切な濃度と温度にする
鼻うがいをする際には、適切な濃度と温度にするように注意が必要です。
塩の量や水の温度をうまく調整することで、鼻腔の粘膜への刺激を軽減することが可能です。
特に、冷たすぎる水や濃度の高い塩水は粘膜を刺激しやすいため、使用しないようにしましょう。
鼻うがいに使う液体の温度にも注意が必要で、冷えた水は耳管を刺激し、耳に不快感をもたらすことがあります。
適切な温度でない場合、耳の内圧が変化し、耳に水が入りやすくなってしまうリスクもあります。
具体的には、使用する水や生理食塩水は、36〜38℃の体温に近い温度に温めてから使うことで鼻腔や耳管への刺激を減らし、快適に鼻うがいを行うことができます。
鼻うがいの最中は唾液や洗浄水を飲み込まない
鼻うがいの最中は唾液や洗浄水を飲み込まないように注意が必要です。
鼻うがいを行う際には、生理食塩水をゆっくりと鼻に注ぎますが、このときにうっかり唾液や洗浄水を飲み込んでしまうと、耳管に水が入り込み、中耳炎を引き起こすことがあります。
また、鼻腔内に水が残った状態で強く鼻をかむことも中耳炎のリスクを高めるため注意が必要です。
適切な方法で鼻うがいをしよう!
今回は、鼻うがいで水が耳に入った場合の対処法や抜き方について紹介しました。
鼻うがいの際に耳に水が入ってしまったときは、適切に対処することが大切です。
万が一、耳に水が入った後に不快感が残ったり、痛みがある場合は、早めに専門の医師に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。
また、鼻うがいで耳に水が入らないための対策については、以下の5つが挙げられます。
- 正しい姿勢を取る
- 使用する洗浄液の圧力を調整する
- 口呼吸を心がける
- 片方ずつ丁寧におこなう
- 鼻うがい後のケアを徹底する
今回の記事を参考にして、適切な方法で鼻うがいをしましょう。
記事監修者

日光精器株式会社開発部執行役員 上村 明
低周波治療器や鼻うがい器の実践的な情報を選りすぐり掲載しました。具体的な使い方やメリットをわかりやすく紹介しています。
少しでもお悩みを解決するためのご参考になりますと幸いです。
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